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2026/02/05
副業者向け【 2026 年版】知識ゼロでも迷わない!スマホで完結する副業の確定申告完全ガイド
副業をしている会社員にとって、確定申告は避けて通れない手続きです。「何から手を付ければいいのかわからない」と悩まれている方も多いのではないでしょうか。
確定申告の申告期間は、原則として毎年 2 月 16 日から 3 月 15 日までと定められており、所得税の納税期限も同日です。(令和 7 年分の確定申告の申告納税期限は令和 8 年 3 月 16 日月曜日です。)この限られた期間内に手続きを終えるためには、事前準備が欠かせません。確定申告をスムーズに進める最大のポイントは、必要書類と情報をあらかじめ正しく揃えておくことです。準備が整っていれば、申告作業自体は想像以上に短時間で完了します。
本記事では、副業を行っている会社員が確定申告を行う際に準備すべき書類と情報を、 4 つのステップに分けて体系的に解説します。あわせて、スマートフォンを利用した e-Tax 申告の流れについても紹介します。
そもそも、ご自身が確定申告を行う必要があるのか判断に迷われている方もいらっしゃるかと思います。そのような場合は、下記の記事にて確定申告が必要となる判断基準を詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。
その副業、ほんとに確定申告不要?副業者が知るべきルールと住民税の落とし穴
確定申告をスムーズに!副業会社員のための必要書類・準備の 4 ステップ
副業をしている会社員が確定申告をスムーズに行うためには、事前に必要書類と情報を整理し、申告の流れを把握しておくことが重要です。
| ステップ 1 :副業の「所得」を計算するための資料 | |
|---|---|
| 副業の収入がわかる書類 | |
| 副業に関連する経費を証明する書類 | |
| ステップ 2 :申告書に入力必須の本業と控除の資料 | |
| 本業の給与所得の源泉徴収票 | |
| 控除関係書類 | |
| ステップ 3 :本人確認書類・申告書提出の準備 | |
| ・マイナンバーカード マイナンバーカードを利用して e-Tax で申告書を提出する場合は、下記も準備しましょう。 ・マイナンバーカード読み取り対応のスマートフォン (または IC カードリーダライタ) ・マイナンバーカード発行時にご自身で設定した、パスワード 2 種 ①利用者証明用電子証明書(数字 4 桁) ②署名用電子証明書(英数字 6 ~ 16 文字) |
|
| (マイナンバーカードがない場合) ・通知カードまたはマイナンバーの記載がある住民票の写し ・身元確認書類(運転免許証または公的医療保険の資格確認書、パスポートなど)の写し |
|
| ステップ 4 : 納税・還付のための決済情報 | |
| 納付をするためのインターネットバンキング口座やクレジットカードの情報など | |
| 還付を受ける場合の銀行口座情報 | |
ステップ 1 :副業の「所得」を計算するための資料
確定申告において最初に行うべきことは、副業による「所得」を正確に把握することです。所得とは、収入から必要経費を差し引いた金額を指します。
副業の収入がわかる書類
副業が業務委託契約などの場合は、自身が発行した請求書や取引先から発行された支払調書、銀行の入金履歴、クラウドソーシングサイトの報酬明細などが収入の証明資料となります。副業先から給与として報酬を受け取っている場合は、所得の証明資料として源泉徴収票が必要です。
副業に関連する経費を証明する書類
副業のために支出した費用は、業務との関連性が認められる場合、必要経費として計上できます。代表的な支出には、通信費や書籍代、ソフトウェア利用料などがあります。これらの支出を証明する領収書やレシートについては、原則として 7 年間の保存義務が定められています。領収書は、日付や内容が確認できる形で保管し、月別など一定のルールで整理しておくことが重要です。
副業における経費の考え方や、プライベートと業務で共用している支出をどのように分けるかといった家事按分の方法については、下記の記事で詳しく解説しています。「どこまでが経費として認められるのか」「按分割合はどう決めればよいのか」といった疑問を整理した内容になっていますので、確定申告前に一度確認しておくことをおすすめします。
【副業の経費】計上できる支出・家事按分・正しい記録方法を解説
収入と経費を正確に集計する
必要書類が揃ったら、年間の収入合計と経費合計を算出し、「収入 − 経費 = 副業の所得」を事前に計算しておきます。この作業を済ませておくことで、確定申告書作成時の入力ミスや作業時間を大幅に削減できます。
ステップ 2 :申告書入力に必須の「本業・控除」資料
副業会社員の確定申告では、本業の給与所得と副業の所得を合算して税額を計算します。そのため、本業に関する資料の準備も不可欠です。
本業の給与所得の源泉徴収票
源泉徴収票は、毎年 12 月から 1 月にかけて勤務先から交付されます。受け取ったら大切に保管し確定申告に備えましょう。支払金額、所得控除額、源泉徴収税額など、申告に必要な情報がすべて記載されています。
控除関係の書類
本業の年末調整で申告をしなかった控除は、確定申告で反映することが可能です。
- 生命保険料控除・地震保険料控除証明書
- iDeco
また、寄附金控除や医療費控除など、年末調整では対応できない控除を受ける場合には、確定申告での申告が必要となります。その際は、下記の書類を事前に準備しておきましょう。
- ふるさと納税の寄附金受領証
- 医療費の領収書
医療費控除を受ける場合は、医療費の領収書を準備し、国税庁が提供している下記の医療費集計フォームを入力しておきましょう。
令和 7 年分確定申告特集 医療費集計フォームのダウンロード
ステップ 3 :本人確認書類と申告書提出の準備
このステップでは、確定申告書を提出するための本人確認書類と、 e-Tax 利用に必要な事前準備を行います。
確定申告書の提出方法には、 e-Tax 、郵送、税務署窓口の 3 種類があります。
3 つの申告書提出方法
| 申告書提出方法 | メリットと注意点 |
|---|---|
| e-Tax | スマートフォンや PC を利用し自宅から申告書データを税務署に送信することにより提出する方法です。自宅から 24 時間いつでも申告可能です。 |
| 郵送 | ネット操作が苦手な人でも、税務署にいかずに郵送で申告書の提出ができます。注意点として、郵便物または信書便として送付する必要があります。 |
| 税務署の受付窓口 | 所轄税務署の窓口に直接提出する方法です。不備がないかその場で最低限のチェックをしてもらうことができます。期限日近くなると混雑するため、窓口提出をする場合は早いタイミングで提出しましょう。 |
e-Tax を利用する場合の準備物
現在は、スマートフォンを利用した e-Tax 申告が主流です。 e-Tax を利用するために以下の準備をしましょう。
- マイナンバーカード
- マイナンバーカード読み取り対応のスマートフォン(または IC カードリーダライタ)
- 2 種類のパスワード
- 利用者証明用電子証明書(数字 4 桁)
- 署名用電子証明書(英数字 6 〜 16 文字)
また、スマートフォンに「マイナポータルアプリ」を事前にインストールしておくことでスムーズに申告書の作成をスタートさせることができます。
マイナンバーカードを所持していない場合は、通知カードまたはマイナンバー記載の住民票の写しと、運転免許証等の身元確認書類の写しを用意し、郵送または窓口提出を行います。
ステップ 4 :納付・還付のための決済情報
確定申告の結果、追加で納付が必要になる場合と、還付金を受け取る場合があります。納付が必要な場合は、 3 月 15 日まで(令和 7 年分の納税期限は令和 8 年 3 月 16 日月曜日です。)に納付しなければなりません。納付方法はいくつかあります。ご自身の状況に合わせて選択し口座情報やクレジット情報などの決済情報を事前に準備しましょう。
| 納税方法 | 注意点など |
|---|---|
| インターネットバンキングや ATM での納付 | e-Tax を利用した納税方法です。 インターネットバンキング口座やペイジー対応の ATM を利用して納付できます。 |
| クレジットカードでの納付 | 「国税クレジットカードお支払サイト」から、クレジットカードを使用して納付する方法です。注意点として、決済手数料がかかります。 |
| スマホアプリ納付 | e-Tax 経由で「国税スマートフォン決済専用サイト」にアクセスし、スマホ決済アプリを使用して納付できます。納税額が 30 万円以下の場合に限られます。 |
| コンビニエンスストアで QR コードによる納付 | 国税庁ホームページの「コンビニ納付用 QR コード作成専用画面」から QR コードを作成しコンビニエンスストアで納付する方法です。納税額が 30 万円以下の場合に限られます。 |
| 現金による納付 | 金融機関または税務署の窓口で、納付書を利用し現金で納税する方法です。 納付書が手元にない場合は税務署で受け取ることができます。 |
| 振替納税 ※事前に届出が必要 |
事前に e-Tax または書面で「預貯金口座振替 依頼書兼納付書送付依頼書」の提出が必要です。 振替納税を利用すると、指定した銀行口座から自動的に引き落とされます。振替日は 4 月中旬頃で、申告期限から約 1 か月後になるため、資金準備の猶予があります。 |
| ダイレクト納付 ※事前に届出が必要 |
事前に e-Tax または書面で「ダイレクト納付利用届出書」の提出が必要です。 e-Tax を利用し口座振替での納税をすることができます。 |
納付方法について詳しくは、下記の国税庁のページを参考にされてください。
令和7年分確定申告特集 使ってみると便利です!キャッシュレス納付
還付金を受ける場合は、自分名義の銀行口座情報(銀行名・支店名・種別・口座番号)を申告します。還付金が振り込まれるまでの期間は、 e-Tax で申告した場合は 3 週間程度、書面で提出した場合は 1 か月から 2 か月程度かかります。
スマホで完結!副業会社員のための確定申告作成ガイド
ここからは、スマートフォンを使ってe-Taxで確定申告書を作成・提出する具体的な手順を解説します。
必要書類の準備が完了したら、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」にスマートフォンからアクセスします。 iPhone の場合は Safari 、 Android の場合は Google Chrome の利用が推奨されています。
トップページで「作成開始」をタップすると、最初に作成する申告書の種類を選択する画面が表示されます。ここで重要になるのが、副業の所得区分に応じた申告書の選択です。
所得区分に応じた申告書の選択
副業の所得が「雑所得」または「給与所得」に該当する場合は、「所得税」を選択します。原稿料やアフィリエイト収入、単発の業務委託報酬などは、この「雑所得(業務)」に該当します。一方で、副業を事業として継続的に行っている場合や、前々年の業務による雑所得の収入金額が 1,000 万円を超えている場合は、「決算書・収支内訳書(+所得税)」を選択します。
この選択をすると、
- 青色申告決算書
- 収支内訳書
の選択画面へ進むことになります。「所得税の青色申告承認申請書」をすでに提出し青色申告を行う場合は「青色申告決算書」を、それ以外の場合は「収支内訳書」を選択しましょう。
提出方法の選択と e-Tax ログイン
次に、申告書の提出方法を選択します。スマートフォンで完結させる場合は、「 e-Tax 」を選択します。ログイン方法は複数ありますが、最も効率的なのは「マイナンバーカード方式」です。マイナンバーカードをスマートフォンで読み取ることで、氏名や住所などの基本情報が自動入力されるだけでなく、作成した申告書データをそのまま e-Tax で送信できます。 ID ・パスワード方式と異なり、事前の登録手続きが不要な点もメリットです。
収入・所得金額の入力
ログインが完了すると、本人情報の入力と申告する所得の選択に進みます。所得の選択では「給与」と、副業が雑所得の場合は「雑所得(業務)」を選択し収入や所得金額の入力画面に進みます。まず、本業の給与所得を入力します。源泉徴収票を見ながら入力しますが、スマートフォンのカメラ機能を使って撮影することで、支払金額や源泉徴収税額を自動で読み取ることも可能です。読み取り後は、数値に誤りがないか必ず確認しましょう。
次に、副業の雑所得の「年間の収入金額」と「必要経費の合計額」を入力します。システムが自動的に「収入 − 経費 = 所得金額」を計算します。事業所得の場合は、先に作成した決算書または収支内訳書の内容が反映され、所得金額が自動計算されます。
控除の入力と住民税の設定
収入の入力が完了したら、各種所得控除の入力を行います。すでに本業の年末調整で申告している控除の内容と重複しないように注意しましょう。生命保険料控除や医療費控除、ふるさと納税(寄附金控除)など、該当する項目を漏れなく入力します。
住民税等に関する事項の入力では、副業に係る住民税について「特別徴収」または「自分で納付」のいずれかを選択します。すべての入力が完了すると、税額が自動的に計算されます。
送信と申告書控えの保存
最後に、入力内容の確認画面が表示されます。問題がなければ、再度マイナンバーカードを読み取り、電子署名を行って送信します。「送信完了」の表示が出れば、確定申告は完了です。送信後は、申告書の控え( PDF )を必ずダウンロードして保存しておきましょう。これは、翌年の申告や各種手続きで必要になる重要な書類です。
副業会社員が確定申告を成功させるためのポイント
副業を行っている会社員が確定申告をスムーズに完了させるためには、事前準備が何より重要です。まずは、副業による収入と必要経費を正確に把握し、所得金額を計算することから始めましょう。あわせて、本業の源泉徴収票や各種控除証明書など、申告に必要な書類を漏れなく揃えておくことが大切です。
次に、提出方法や申告書の種類を事前に理解しておくことで、申告書作成時の迷いや入力ミスを防ぐことができます。特にスマートフォンを利用した e-Tax 申告は、マイナンバーカードを活用することで、入力作業を大幅に効率化できます。
確定申告は難しそうに感じられがちですが、手順を分解し、一つずつ準備を進めれば決して複雑な手続きではありません。本記事を参考に、余裕をもって準備を進め、正確かつスムーズな確定申告を行いましょう。