SkillCraftブログ
2025/05/29
副業をキャリアと成長のチャンスに
スキルアップや視野の拡大を求め、副業に挑戦する人が増えています。企業にとっても、副業人材の採用と活用体制を迅速に整えることは、優秀な外部人材を確保し市場競争力を高める絶好の機会です。
SkillCraftは、そうした副業人材と企業をつなぎ、双方の成長をサポートするマッチング&タレントマネジメントシステムです。
今回は、副業案件に携わりながらスキルを磨き、フリーランスから法人化までキャリアを広げたS.Mさんにインタビュー。副業がどのようにキャリアの「転機」となったのか、リアルな成長ストーリーをお届けします。
S.Mさんのプロフィール
本業:自身で設立した法人にて、契約先企業のWebサービス開発に従事
副業:フロントエンドエンジニアとして案件に携わり、タスク管理を主に開発体制構築にも貢献
副業を始めた理由——収入アップと汎用性のあるスキル獲得
——本日はお時間をいただきありがとうございます。まず、現在の本業について教えてください。
自身で立ち上げた法人で、契約企業のWebサービス開発を中心に行っています。マネージャー陣と企画段階から関わり、PoCの開発を自ら担当しています。その後の本開発では、契約先の開発チームをマネジメントしながら進行しています。
——これまでどのようにキャリアを積んできたのか、副業を始めたタイミングについても教えてもらえますか?
法人を立ち上げる前は、会社員としてSES(システムエンジニアリングサービス)を提供している企業に所属していました。契約先の企業ではエンジニアが少人数であったため、フルスタックのエンジニアとしてさまざまな案件に関わることが多く、扱っていた開発言語はPython、TypeScript、Java、JavaScriptなど多岐に渡りました。キャリアをスタートした当時は、いちメンバーとして開発スキルを伸ばしていたのですが、最終的にはテックリードのようなポジションになっていたと思います。会社員時代から副業を開始し、半年後にはフリーランスとして独立、その後法人を設立しました。
——SES企業で活躍されるなかで、副業を始めたきっかけは何だったのでしょうか?
SES時代の昇給が年間で5,000〜7,000円程度と、10年間働いても5万円程度しか上がらない状況でした。それならば、フリーランスとして自身のスキルで収入を上げていく道を模索した方が合理的だと考えたのが大きな理由です。
また、同じ企業に長くいるとその企業でしか使えないスキルが身についてしまうことに気づき、より汎用性が高く、市場価値のあるスキルを身につけたいという強い思いも、副業を始めるきっかけの一つです。
副業に挑戦して見えた、新たなスキルと可能性
——現在、副業ではどのようなプロジェクトに参画されているのか、具体的に教えていただけますか?
現在は、フロントエンド開発やデータ移行、企業向けの管理ツールの開発などに携わっています。本業のスキルを活かしながら、新しい技術にも触れる機会が多くあります。また、タイムカードシステムの開発などの別プロジェクトも担当しており、複数の副業案件を並行して進めています。それぞれのプロジェクトで異なる技術に触れられるため、継続的なスキルアップにもつながっています。
——副業を始めてみて、本業との違いや成長を感じた点はありますか?
本業では2〜3人の小規模なチームで動くことが多かったのですが、副業では7〜8人のチームで開発を進める案件に関わることが増えました。人数が増えると、進行管理やコミュニケーションの取り方など、個人のタスク処理だけでなくチーム全体の動き方が重要になります。大人数で行う副業での開発経験を通じて、各メンバーの担当範囲や進捗状況を明確に把握することや、非同期での作業をスムーズに進めるための調整力が身につきました。
こうしたスキルや経験は、本業でも開発規模が大きいプロジェクトに参加する際などにとても役立っています。
——副業で、得られたスキルや経験はありますか?
もともとクラウド開発系のプロジェクトには慣れていましたが、よりモダンなアーキテクチャを採用した開発に携わることができました。特に設計や運用の部分で多くの学びがあり、本業でもその経験が役立っています。副業を通じて、自分のスキルに深みを持たせる良い機会になったと感じています。
——副業に取り組む中で、印象に残っているエピソードはありますか?
ある案件で、業務時間が完全にずれているメンバーとやり取りをする必要があったのですが、そのときに「自分の作業を次に引き継ぐ」という意識を強く持ってドキュメント化やタスク整理を徹底しました。結果として、非同期でもスムーズに進行し、クライアントにも高く評価されました。こういった経験は、これからの働き方を考えるうえでも貴重だったと思います。
本業と副業のバランスを取るための工夫
——本業と副業のスケジュール管理はどのようにされていますか?
基本的に日中は本業に集中し、朝と夜の時間帯に副業を行っています。具体的には、
平日 :日中は本業、朝と夜に副業案件
土曜日:副業のリカバリーができるよう時間を確保
日曜日:夜に副業案件
といったスケジュールで動いています。
——副業における時間管理や仕事の進め方など、意識していることはありますか?
平日は朝6時に起きて、他メンバーの作業がスムーズに進むよう自分のタスクを先回りで完了させるように心がけています。
複数案件を同時に進めるのは大変なこともありますが、タスクの優先順位付けやリカバリーの習慣が自然と身につきました。本業も副業もチームでの連携が大切なので、周りを意識したスケジュール管理を意識しています。
SkillCraftを活用した評価制度とフォロー体制
——SkillCraftの仕組みを活用した評価制度についてどう感じていますか?
組織レビュー(月次での評価レビュー)や週次での人事レビュー(1on1)があることで、自分の業務がどのように評価されているかが可視化され、納得感を持って取り組むことができています。
特に人事レビューでの報告は、毎週のルーティンの中で自然に行えるため心理的負担も少なく、習慣として継続しやすい点が大きなメリットです。組織レビューでは稼働量や成果に応じた報酬が反映されるため、「しっかり働いた分だけ返ってくる」という実感も得られやすく、モチベーションの維持にもつながっています。
報酬と評価が連動していることは、副業において非常に重要なポイントだと感じています。
——組織レビューでは、実際にどのようなやりとりがありましたか?
毎月、稼働状況に応じた報酬額や業務に対するフィードバックがテキストで送られてきます。内容も簡潔で的確なので、改善点もすぐに理解できます。時には働き方に対するコメントやチーム連携への貢献について触れていただくこともあり、モチベーションにも繋がっています。
——SkillCraftの評価制度があることで、他の副業サービスと比べて感じた違いはありますか?
他の副業サービスでは、報酬の決定プロセスがブラックボックスだったり、契約後は放置されがちだったりすることもありました。その点、SkillCraftを活用すると報酬や評価基準が明確になり、案件ごとの評価もきちんと可視化されます。さらに、契約後も継続的にフォローしてもらえる体制が整っているので、安心感がまったく違いますね。
副業を考えている企業・ユーザーへのメッセージ
——これから副業を始めようと考えている方へ、アドバイスをお願いします。
まずは「とりあえずやってみる」ことが大切です。会社での評価はその会社内での評価であり、他の企業では異なる評価を受ける可能性が高いです。副業を通じて、より広い視野を持つことができると思います。
——企業にとって、副業人材を活用するメリットは何だと思われますか?
そもそも副業できる人材は本業をこなした上で副業のための時間を捻出できる方なので、高いスキルとモチベーションを持つ人材が多く、育成コストを抑えて即戦力として迎えられる可能性が高いのではないでしょうか。また、副業者は成果への意識が高く納期遵守の信頼性が期待できる一方、万が一ミスマッチが生じた場合でも正規雇用に比べてリスクが低いため、企業は柔軟な人材戦略を展開しやすくなるのではないかと思います。
まとめ:広がる副業の可能性
今回のS.Mさんのインタビューを通して、副業のメリットは収入アップだけでなく、スキルアップやキャリアの選択肢を広げるチャンスということがわかりました。
本業では得難い多様な規模のプロジェクト経験や、異なるバックグラウンドを持つメンバーとの協働スタイルを学ぶ絶好の機会となるので、副業が許可されている会社にお勤め方は挑戦してみるのもいいかもしれません。
また、SkillCraftを活用していることで、企業側は副業者に対して透明性が高い評価ができ、その結果、副業者も納得して働くことができます。双方にとってメリットがあるので、ぜひSkillCraftのご利用をご検討ください!